007:自分で書いた文章を見直そう

  • 自分流の書き方を見直してみよう
  • 「が」の使い方にご用心!
  • カスタマーメールコンサルタント加藤の考察
  • テイストを使い分けることがポイント


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┃ **.‥~ そのつながりをカタチにするために ~‥.**
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┃ 『目指せ!カスタマー・メールの達人』  No.007
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こんにちは。コラージュの加藤靖子です。
4月から新年度という方も多いのではないでしょうか。
この時期、新しく配属になった担当者への教育にお悩みの方も
いらっしゃるかと思います。
こんな事例について聞きたい!教えたい!というようなご要望にも
できるだけおこたえしていきたいと思いますので、
お気軽にメールをお寄せくださいね。

<ご意見・ご要望はコチラまで>
→ cuscommu@collage.co.jp

さて、今回もJUNさんと一緒に、今すぐ役立つ内容をお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください(^^)



■自分流の書き方を見直してみよう
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メールの文章は、簡潔でわかりやすく!誰もが、そう思って書いています。
しかし、ないようであるのが人のクセ、文章のクセです。
正しく書こうとしても、いつの間にか自分流になり、
結果としてわかりにくい文章になってしまう。
これは誰にでもあることなので自戒の意味も込めて、
今回は自分が書いた文章の見直しをテーマにしました。

私が自分の文章を点検するときのポイントは、おもに次のようなものです。
1)1つの文章が、長過ぎることはないか。
2)不用意に「が」を使っていないか。
3)「いただく」を乱用していないか。
4)曖昧な表現になっていないか。

この中で、意外と難しいのが、2)と3)ではないでしょうか。
具体的にご説明させていただくために、以下の文章をご覧ください。
いずれも、1)~4)の要素が入った表現です。

A「○○についてご連絡をいただきましたが、
   それに関してご説明させていただくと・・・」

B「○○とのご指摘をいただきましたが、弊社の場合、
   そうではなくて・・・」

Aの「が」は逆説的な意味では使われていません。
このようなクセがつくと、上の1)と4)に示したとおり、
文章が長くなって意味も曖昧になります。
カスタマーメールでは特に注意したい点です。


□「が」の使い方にご用心!
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私は、逆説の接続詞以外の用途で「が」を使わないよう心がけています。
前で述べたことに追加したいときは、別の接続詞を使い、
逆説的に言いたい場合でも、「が」ではなく「しかし」を用いています。
上の2つの文章を私なりに書き換えてみました。

A「○○についてご連絡をいただきました。それについては・・・」
 (*説明という言葉も省く)

B「○○というご指摘ですね。(◎)しかし、弊社の場合は・・・」

なお、Bの文章中、(◎)の部分には、読み手の気持ちを和らげる
言葉をはさみます。
逆説的に述べる前に、その内容が強く伝わり過ぎないような
クッションの役目を果たす文章です。
これについては、また別の機会に改めて書いてみようと思います。
<JUN>



■カスタマーメールコンサルタント加藤の考察
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お客様に応対する文章は、直接的に書いて冷たい印象になることを
防ごうとして文章が長くなりがちです。
「丁寧に書かなければ」と意気込むと、まどろっこしい言い回しが
増えたり、持って回ったような表現が増え、全体が長くなりすぎて
しまう方は多いですね。

お客様の気持ちに寄り添おうという気持ちが皆無であるよりは
よほど良いのですが、誤解を招いたり、思いが伝わらなかったと
したら本末転倒です。


□テイストを使い分けることがポイント
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「質問等に回答する、もしくは説明をする」文章と、
「心情を受けとめる、気持ちに共感する」文章のテイストを分ける
意識を持つだけでも違います。
カスタマーメールは、文章にメリハリをつけてお客様に読まれやすく
することも大切なポイントです。

なお、「が」については、「顧客の心をつかむカスタマーメール」
連載の第7回、第8回でも書いています。
この1文字の取り扱いを気をつけるだけでも伝わりやすさや印象が
ガラッと変わりますので、ぜひ見直してみてくださいね。
<加藤靖子>

顧客の心をつかむカスタマーメール 第7回
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140203/534122/



■ 次号予告編
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「私のメール、ちゃんと読んでますか?」
お客様からこんなメールが届いた経験はありませんか?

メール応対成功のカギは『傾読』にあり!
次回はお客様の心情を読み取ることの大切さについて。
配信は4月15日です。どうぞお楽しみに♪



◇他の加藤靖子カスタマーメール関連記事はコチラ
→「心を掴むカスタマーメール」(日経BP ITpro連載)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130604/481883/?ST=selfup

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