005:メール応対のポイントと感情のコントロール

  • メールの文章に必要なこと
  • 気持ちが高揚したときほど要注意!
  • カスタマーメールコンサルタント加藤の考察
  • 感情のコントロールが肝!


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┃ **.‥~ そのつながりをカタチにするために ~‥.**
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┃ 『目指せ!カスタマー・メールの達人』  No.005
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こんにちは。コラージュの加藤靖子です。
3月に入り、ずいぶんと春の気配を感じられる日が増えてきましたね!
今日は、メールを書くにあたり最低限気を付けたいポイントや
感情をコントロールすることの重要性について考えていきます。

ではいつものようにまずはJUNさんのお話から。
どうぞ最後までお付き合いくださいね。


■メールの文章に必要なこと
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メールの文章は、相手の手元に残ります。
お客様が期待されたような返信内容でない場合は、
プリントアウトして何度も読み返され、二次トラブルになる
可能性があることを、まず考えておいてください。

“私はこうしています”という注意をまとめてみました。

まず、文章は正しく書くこと。
「てにをは」の単純な間違いや、PCの文字変換ミスによる
誤字は、意外に多いものです。
内容以前に、書き手の姿勢や真剣さを疑われかねません。

簡単な用語辞典や漢和辞典をそばに置き、言葉の使い方に
少しでも迷ったら、その場で調べる習慣を。

次に必要なことは、わかりやすさ。
誤解を招いたり意味不明にならないよう、文章は短めのほうが
よいでしょう。
文末も、押し付けられたと相手が感じるような表現、断定する
調子は避けて、やわらかく締めるようにしてください。

カスタマーメールは、毎日違う相手との真剣勝負の連続。
だからこそ上達するのですが、短期間での上達を目指す方には、
プリントアウトしてのチェックをお勧めします。

画面だけでは見落としがちなミス、言い回しの工夫が足りない
ところなどが見つかります。
画面で読むのとこんなに違うのか!と、きっと驚きます。
少し面倒ですが、効果については私が保証します。


□気持ちが高揚したときほど要注意!
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先日、10年近く前に書いた苦情への説明メールを見つけました。

気持ちが高揚していたのか、驚くほど強い調子の文章で、
案の定、お客様から痛烈な返信をいただいています。

「メーカーさんは、ずいぶん高みからモノを言われるのですね」

長い間忘れていた苦い思い出が蘇り、冷や汗が出ました。

苦情には早く返信をと言っても、湯気が出ているようなメールを
出してはいけません。どんなに内容は正しくても、です。

いったん下書きに保存し、時間に余裕がある場合は一晩
寝かせて読み返してみるなどの工夫を、と書きながら
こんなことを思い出しました。

高校生のとき、一目ぼれの女性に渡そうと徹夜で書き上げた
ラブレター。
書き終わって少しウトウトし、登校前に改めて読み返すと、
「なんてバカなことを書いてるんだ!」
と急に腹が立ち、結局人生でたった一度のラブレターが
日の目を見ることはありませんでした。

お客様に出すメールはやめてはいけませんが、冷静になって
読むと、それほど印象が違うこともあるというお話です。

今回は妙な締めくくりで(笑)申し訳ありません。<JUN>



■カスタマーメールコンサルタント加藤の考察
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感情的になっているメールで恥ずかしい思いをしたこと、
私もあります。プライベートでもビジネスシーンでも。
一度失敗してからは、自分が「感情的になっている」と自覚して、
客観視してチェックする視点を持つようにしてきました。
プライベートでは特にうまくいかないこともありますけれども(笑)

さて、本題のメール返信時についてです。
お客様からの苦情メールを受けとるのは、受け手にとって気持ちのよい
ものではないですよね。

仕事とはいえ「なんでこんなこと言われなきゃいけないんだ!」という
感情が沸き起こることだってあると思います。
感情的になっていることを自覚しないまま、業務を遂行し
返信メールを作成していると、そんなときは決まって
「なんだよ!」
という感情が返信メールから
にじみ出てしまっていることでしょう(笑)


□感情のコントロールが肝!
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お客様応対の心構えとして必要なこと、それは自分の側にも
感情があることを認識しておくことです。
そうすれば、もしも感情的なメールを書いてしまったとしても、
書き直してから感情部分は削除したり、書き換えたりすることが
返信業務の一工程になります。

お客様はプライベート発信なので、感情もそのままの形で
どんどんぶつけてくることが多いと思います。
それを受けた側だって感情的になって当たり前。
返信メールを出す際、その感情をコントロールすることは、

日ごとの意識の積み重ねで整いやすくなります。

正しく文章を書くスキルと、感情をコントロールすること、

どちらも継続はチカラなりですね。<加藤靖子>



■メールマガジン配信について
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具体的な事例などもご紹介しながら、日々のお客様応対に
今すぐ活かせるようなマガジンをつくっていきたい考えています。
お困りごとやご意見など、「目指せ!カスタマー・メールの達人」
へのメールはコチラまで!
→ cuscommu@collage.co.jp



■ 次号予告編
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毎日たくさんのメールに返信をするのだから、業務の効率化は必要。
でもちょっと待って!
コピペした文章やテンプレートを利用した文章を使ったときほど
うっかりミスが発生していませんか?

次回は「穴があったら入りたい!」というような
カスタマーメールあるある!?のエピソードを交えながら、
返信前の確認作業の重要性について考えていく予定です。

3月18日発行の次号もぜひお楽しみに!



◇他の加藤靖子カスタマーメール関連記事はコチラ
→「心を掴むカスタマーメール」(日経BP ITpro連載)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130604/481883/?ST=selfup

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